街の中で盗聴電波を探すには

街の中で盗聴電波を探すには

 

TVで見かける様に街の中で盗聴の電波を探す場合、サーチはかけずに周波数を固定させる。

レシーバーの受信周波数を主に398.605Mhz、399.030Mhz、399.455Mhzのどれかに固定する。
いわゆるAch、Bch、Cchと言われる周波数だ。

レシーバーを車に積み、周波数を固定して街中を走る。
すると、盗聴器の電波が飛んでいる所を通れば勝手に受信する。

市販のハンディーレシーバーを使う場合、付属のアンテナでも十分受信は出来るが、車外アンテナを取り付けた方が感度は良い。

盗聴器の電波を受信して聞くだけなら法的には何の制限も無いが、聞いた内容を誰かに話したら電波法違反になるので要注意。

また、車外アンテナを付けたくない場合は、アンプで増幅して感度を上げる方法もある。

但し、拾えるのは室内盗聴ばかりで、電話盗聴は滅多にお目にかかれない。
電話盗聴は電話をしていなければ電波は出ない、車で走っている近辺で盗聴器の付いている家の人が電話をしている確立は0に近い。

今まで、一度だけ電話盗聴の電波を拾った事がある。
その時に分かった事がある。
電話盗聴をされている家を特定する事は不可能に近いと言う事だ。

室内盗聴であれば、家を特定するのはさほど難しくは無い。
しかし、電話盗聴は別物だ。

電話盗聴は、電話線をアンテナとして電波を飛ばす。
その為、盗聴器が付けられている家の近くにある電話線全般から電波が出ていた。
アッテネーターで減衰させても、反応は変わらず盗聴器本体までの距離を測定できない。
その時の電話は15分ほどで切れた。
つまり、仕掛けられている家を特定する事は出来ないと言う事だ。

まあ我々発見業者は、家を特定するのが仕事ではなく、依頼された家の盗聴器を探すのが仕事なので、家を特定する必要は無いので、家を特定出来なくても問題は無い。

盗聴発見器は盗聴器を発見する機械では無い

盗聴器を探す為に盗聴発見器を買う。

しかし、盗聴発見器として売られている物は、実際には盗聴発見器では無い。
特に、安い盗聴発見器は、単なる電磁波探知機で電磁波であれば何でも反応する。

本物の盗聴器には10cm以内で反応!とは私も言っているが、実際には5cm程度でしか反応しない場合が多い。
だから、空中で反応したらその反応は盗聴器では無い。

また、「Lo」と「Hi」のレンジ切り替えが付いていても、「Hi」は全く使い物にならない。
理屈は簡単、電波や電磁波は盗聴器だけの物ではなく、様々な電波が飛び交っている。
少しでも強い電波を受信してしまえば何処でも反応してしまう。

その為、安価な盗聴発見器は最低感度に設定してある。
近くで無ければ反応しないレベルであれば、他の電波の影響を受け難く、極めて狭い範囲でしか反応しなければそこにあると言う考えだ。

しかし、現実はそんな単純な物では無い。
電波と言う物は、金属に吸収され、その金属が電磁波を帯びる。
つまり、近所に強い電波を出す施設が有れば、金属部分が電磁波を帯びると言う事だ。

例えば、コンセントの内部は金属で出来ている。
その金属部分が電磁波を帯びて、その電磁波に盗聴発見器は反応する。

何の知識も無ければ、それを盗聴器と思ってしまう。
当然、分解しても何も出てこない。

これは盗聴器を調べる以前の問題なのだ。
電磁波の性質や特性、そして「波」の性質を理解し、応用する必要がある。

逆に、電波の性質や特性、そして「波」と言う物を熟知し応用出来れば、数千円の盗聴発見器でも盗聴器を発見する事は可能だ。
とは言う物の、安物の盗聴発見器は盗聴器には反応せずに、盗聴器以外の物だけ反応する機種もある。

まずは機種選びが大切になる。

また、値段が高ければよいと言う訳でもない。
値段だけ高くて、性能は数千円の盗聴発見器に毛の生えたような物もある。

盗聴発見器にレシーバー機能が付いている物なら、さほどハズレは無いが、段階的なLEDレベル表示だけと言う商品はハズレも多い。
数万円もする盗聴発見器で、5段階や10段階などのレベル表示と書いてあると、遠くの時はLEDが一つ、近付くとLEDの点灯が増えて行く様に思うだろうが、実際には0~30cmの間でLEDの数が増減しているだけの物もある。
それでは数千円の盗聴発見器と大差は無い。

「電波」や「波」の事を知らずに盗聴発見器を購入して調べても、見つける事が出来なかったり、盗聴器ではない物を盗聴器と思い込んだりしてしまう事も多い。

困った事に、これはプロを自称する業者も例外では無い。

実際に有った話だが、盗聴発見を依頼して40万と言う高額な調査料を支払い、調査結果は「盗聴器は有るが何処にあるのか不明」と言った呆れた業者が実際にいた。

その業者は、ここに書いた事をそのままやっていた。
電波の性質や特性を理解していれば、その業者の話を聞いただけで、どの様な機種を使い、どの様な調査をして、どの程度の知識を持った業者か手に取るように分かる。

ちなみに、40万を支払ったその人の所には盗聴器は無く、近くの携帯電話の中継アンテナの電波をアルミサッシが吸収してそこから電磁波を出しているだけだった。
恐らくその業者は、その電磁波を盗聴器の電波と誤認し、盗聴器は有るが所在不明としたのだろう。
と言う事は、レシーバーを使わず、素人さんが使う盗聴発見器に八木アンテナも付けずに調べたのだろう。

レーザー盗聴器

レーザー盗聴とはガラスにレーザー光線を当て、反射して帰って来たレーザー光線に含まれる音声信号を読み取る盗聴方法です。

レーザー盗聴は電波を使わないため、盗聴発見業者には発見出来ないとされている盗聴方法とされており、実際に「レーザー盗聴器」と言う物は売られています。

 

レーザー盗聴器の仕組み

部屋の中で話をすると、その声が窓を僅かに振動させます。
レーザー盗聴は送信機から盗聴の対象となる部屋の窓にレーザー光線を照射し、反射して戻ってきたレーザー光線を受光機で受信し、そのレーザー光線に含まれる振動情報を読み取る装置です。

盗聴可能距離は数百メートルとされています。

http://www.johoguard.com/clip_image0021.jpg

しかし、反射角の関係で必ず自分の所へ反射して来るとは限りません。
上から狙えば下に、右から狙えば左へ反射してしまいます。

 

レーザー盗聴は本当に発見できないのか?

確かにレーザー盗聴は電波を出さない為、電波を調べる盗聴発見法では、発見出来ないでしょう。
しかし、レーザー盗聴のレーザー光線は全てが反射される訳では有りません。
室内にもガラスを通過して入って来ます。

要は、それを見つければ良いだけです。
一番簡単な発見方法は、窓の近くで煙草を吸えば煙草の煙を通過するレーザー光線が視覚化されます。

その他にも、カーテンを閉めて部屋を暗くすれば、レーザーの光点がカーテンに映し出されますので、発見は容易です。

 

レーザー盗聴の実験(防御法)

レーザーポインターを使ってレーザーをガラスに照射した状態。
赤い点が二つ見えますが、明るい方はガラスに当たっているレーザー光線で、暗い方はガラスを通過したレーザー。

レーザー盗聴の実験1

 

ガラスに照射したレーザーは、反射して戻って来る。

この反射したレーザーに、振動情報が含まれ復調した物がレーザー盗聴。

しかし入射角と反射角の違いで自分の所には戻って来ないので戻ってくる場所を探さなくては聞く事は出来ない。

またレーザーの光跡は見えなず、当たった所が点でしか見えないので戻って来た場所を探すのは至難の業。

レーザー盗聴の実験2

見え難いので角度を変えた写真がこれ。

レザー盗聴器の実験3

 

一番簡単なレーザー盗聴の防御法なのですが、要は反射させなければ良いのです。
つまり、窓の外に「よしづ」やら「すだれ」を掛ければ反射しません。

レーザー盗聴の実験4

原理さえ分かれば、こんな単純な方法で100%防御出来てしまうのです。
こんな単純な方法で防御出来てしまう物に、800万円もの価格がするのです。

レーザー盗聴器はヨーロッパ製、「よしづ」や「すだれ」と言う文化が無い西欧では有効かもしれませんが、日本では容易に妨害出来てしまうのです。

 

レーザー盗聴を持ち出す発見業者

実際に調査に行った時に、お客様からよく耳にするのですが、調査をして盗聴器が見つからなかった時に「レーザー盗聴かもしれません」と言う発見業者が結構いるのです。

HPなどにも、レーザー盗聴器に触れている発見業者も結構見かけます。
しかし、レーザー盗聴の恐怖感だけを煽りたてているだけの内容ばかりで、こうした実験を掲載している所はお目にかかれません。

発見業者がレーザー盗聴を口にする理由は、調査して盗聴器が見つからなかった時に、お客様から「絶対にあるはずだ」と言われた時の逃げ口上に使われたり、お客様の不安を煽って依頼に結びつける為に使われていたりします。

しかし、そんな事をしていてはお客様の不安を取り去るどころか、お客様の不安を増大させる事になってしまいます。

発見業者もレーザー盗聴の実体を知らないのなら口にするべきではないと思いますし、知らないのならレーザーポインターで簡単に実験が出来るので試して見れば良いのです。
自分で実験すれば、反射したレーザー光線を受光する事がどれだけ難しいか理解できるはずです。

悪戯にお客様の不安を増大させる事だけは避けて欲しい物です。
そうした行為は、業界全体の不信感に繋がる結果になってしまいます。

そしてそうした情報が実しやかにネットで広まってしまい、都市伝説になってしまうのです。